私はひとつの考えが浮かんでいた。
あの魔法は使うと威力は半端ないから、ここにいる魔物たちは1発で倒せる。
でも、それに伴い、魔力の消費も半端ないのだ。
でも、今はそれをするしかない。
気になって様子を見に来る人がいるかもしれない。
その人たちに被害は及ばせられない。
なら……!
私は、魔力を右の手になるべく集めた。
最後にあと400もの魔物を倒すため…
そして、この魔法を成功させるため。
普段なら簡単に出来る魔法…
だから、大丈夫なはず…!!
「リーフトルネード!!」
私は今出せる最大の力を振り絞って魔法を放った。
それは見事に大成功…。
よか…っ……た。
私は、魔物が1匹もいなくなったのを確認すると、力が抜けるのを感じた。
「……っ…はぁ………はっ……」
安心したのか、急に力が抜け息が苦しくなった。
思った以上に体が限界みたいだ。
『…弥生……?…弥生!!大丈夫…?!ねぇ…!!』
「さく…ら……。おもっ…た、いじょ…に…げんかい……ちかい…みたい。ごめ、んね?」
私はそれだけを言った。
私の体は垂直に地面へと落下していく。
そうだ…ここ、空の上だったわ。
忘れてたや…。
もう、自分では起き上がれないし…、瞼がどんどん重くなっていく。
私はついに、瞼がを閉じてしまった。
閉じる瞬間、ふわりと何かに抱きしめられている感じがした。
