奇跡を起こした12の月光




────その頃のSクラスはと言うと…



「ちょっ!!今の何?!なんで戻ってきてるのよ?!」



「なんで太陽私をここに戻したの?」



『だって…緊急事態だって私たちペットのトップに言われたから…。』



『私も…、逆らえないのよ。』



『僕も…!!』



『理由は知らないよ。特に緊急事態っぽくなかったけどな〜…。』



口々にペット達が言う中、ひとグループだけ黙っていた。



愛斗と、そのペットの愛だ。



2人は悩んでいた。



けど、心の答えは決まっていた。



それはもちろん──



「愛斗達どこ行くの?」



「そんなこと、聞かなくてもわかってるくせに…。」



「でも、今どんな状況かも分からないのに、行くのはダメだよ!!いくらなんでも危険すぎる!」



それでも愛斗は行く支度をする。



『ねぇ、愛も止めて?あなたの大切なパートナーだよね?』



『俺も行くから…。』



「それに今、1人いないでしょ?気づいてないことないよね?」



「「「「……!?」」」」



『愛斗、行くぞ!』



2人は、テレポートでどこかへと行ってしまった。



「どうしたらいいの?」



「…今は信じて2人を待つしかないよ。」



「そうね…。信じて待ちましょう。」



4人と、4匹は祈るような気持ちで、2人が無事帰ってくるのを信じて待っていた。



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