水無月くんは分かってる感じがしてるけどね…。
さすがだわ。
「わかった事だし、みんなで行こ。多分歩いたらすぐだよ。」
水無月くんの合図で足を動かした。
数分歩いたら、目の前に大勢いるのが見えた。
うわぁ…すごい人。
さすがEクラスまであるだけあるわね。
だいぶ距離が近づいたところで、向こうも気がついたみたい。
「「「「「きゃーーー!!!!」」」」」
ほんと、どこから声出してるのかしら?
中には男の子の声も聞こえる。
ただでさえ嫌なのに…もっと嫌になったじゃない…!
今日はどうなるのかしら?
不安でしかないわ。
「おっ、やっと来たな!来ないかと思ったぞ。」
来なかったらどうせ呼び出しに来るのが目に見えてるわよ。
「もちろんよ!…今夜のお祭り行くんだから…((ボソッ…」
葉月の目が怪しげに光った。
「で?クラスは決まったんですか?」
如月くんが先生に聞く。
「まだだ。くじか、好きなクラス選ぶかにしようとまよってたんだよ。君たちは何がいい?クラス決めは君たちに任せるよ。」
星川理事長が言った。
「「「(私のクラスに来てくれますように…!)」」」
周りの生徒たちの心の声が聞こえてくるわ。
それに、誰が来て欲しいとか、誰でもいいからSクラスの皆さんに来て欲しいとかいうことを思ってる人もいる。
ほんとに…なんて言うかある意味素直ね…。
