奇跡を起こした12の月光




水無月くんは分かってる感じがしてるけどね…。



さすがだわ。



「わかった事だし、みんなで行こ。多分歩いたらすぐだよ。」



水無月くんの合図で足を動かした。





数分歩いたら、目の前に大勢いるのが見えた。



うわぁ…すごい人。



さすがEクラスまであるだけあるわね。



だいぶ距離が近づいたところで、向こうも気がついたみたい。



「「「「「きゃーーー!!!!」」」」」



ほんと、どこから声出してるのかしら?



中には男の子の声も聞こえる。



ただでさえ嫌なのに…もっと嫌になったじゃない…!



今日はどうなるのかしら?



不安でしかないわ。



「おっ、やっと来たな!来ないかと思ったぞ。」



来なかったらどうせ呼び出しに来るのが目に見えてるわよ。



「もちろんよ!…今夜のお祭り行くんだから…((ボソッ…」



葉月の目が怪しげに光った。



「で?クラスは決まったんですか?」



如月くんが先生に聞く。



「まだだ。くじか、好きなクラス選ぶかにしようとまよってたんだよ。君たちは何がいい?クラス決めは君たちに任せるよ。」



星川理事長が言った。



「「「(私のクラスに来てくれますように…!)」」」



周りの生徒たちの心の声が聞こえてくるわ。



それに、誰が来て欲しいとか、誰でもいいからSクラスの皆さんに来て欲しいとかいうことを思ってる人もいる。



ほんとに…なんて言うかある意味素直ね…。