そばにいろ



「美咲ちゃん聞いちゃいけない事聞いちゃったね。笑」

「拓真さん…すいません。。」

「蘭に元彼のこと聞いたら、まるで泣き上戸のように話し出すんだよねー。まぁ1時間くらい??」


1時間ッ!?
そんなに話すほど話あるのかな…

「美咲聞いてる?????」

「は、はい!」

でも、今はこうやって女の子と恋バナ出来ることが何よりも嬉しい。




「おい、そこまでだ。」

そう言って蘭さんの話を止めたのは陸くんだった。


「何よ陸!私は美咲に聞かれた事答えただけだよ。ねぇ美咲??」

「う、うん!」

「毎回毎回長ぇんだよ。ほら美咲行くぞ」


「あぁぁぁぁ。美咲をつれていかないでぇぇ。」

泣きながら私に縋り付く蘭さん。なんかちょっとかわいい。笑


「蘭さん。また恋バナしましょうね!蘭さんの話面白くて好きですよ」

そう言うと蘭さんはぼろぼろと涙を流した。


「美咲ぃぃぃぃぃぃぃ!!!
なんで…ごんな…いい子が陸なんかの彼ぢなのぅ…。!!!」

「うるせぇ!余計なお世話だ」


ほんとにこの場所にいると楽しい。

たまにこの人たちが暴走族って事を忘れてしまいそうになる。








いや、忘れていたのかもしれない。