そばにいろ



「美咲ーそろそろ帰るぞ」

「う、うん」


私は陸くんのバイクの後ろに座った。
ここには優しそうな人達がたくさんいて少しほっとした。



「今日はカレーだね。」

「うん。楽しみにしてるからな」


料理なんてあんまり得意じゃないけど、陸くんのためなら頑張る


私たちは陸くんの家の近くのスーパーに着いた。


「チキンカレーでもいい?」

「俺鶏肉の方が好き。」


なんだか、何を聞いても可愛いって思ってしまう笑

私たちは最後にカレールーのコーナーに向かった


「私いつも中辛なんだけど…」

そう言うと陸くんは顔を赤くして私を見つめていた。

「俺…甘口しか…食えない。」

えっ…かわいい。。。
思わず口に出して言ってしまいそうだった。


「じゃ、じゃあ甘口にしよ!ね?」

「悪いな…」

「甘口ってなんかかわいい。笑」

「う、うるせぇ。」


やっぱり陸くんのこの時の顔ほんとに大好き。


「ほら、早くレジ行くぞ。」

「うん!」