「陸さん!!!」

俺の家に突然あがって来たのは祐介だった。


「なんだよ。急に」

「すいません!!!!」

祐介は急に俺に頭を下げて、大声で謝った。

「だからどうしたんだよ!?」

「俺、篠原に告白したんです」

「…はぁ?お前も好きだったのか?」


「…はい。
だけど篠原はまだ陸さんの事が大好きです。でも、篠原は自分の家庭環境の事とかで気持ちを押し殺しています。」


美咲…

俺のせいでそんな辛い思いを

「全部俺のせいだよな…俺が声なんて掛けなきゃ」

そういうと祐介は俺の胸ぐらを掴んでこう言った。


「なんで2人とも素直じゃないんだよ!
家庭環境?立場?住む世界が違う?そんなの関係ないじゃないっすか!
篠原は陸さんが好き、陸さんは篠原が好き!だから会いたい、だからそばにいたいそれでいいじゃないっすか!」



祐介は泣きながら俺にそう言った。

「このままこんな感じでうだうだしてるんだったら、俺が……篠原貰いますから。」


祐介の言葉で目が覚めた。
俺は美咲が好きだ!


「…お前に美咲はやらねぇよ。笑」


俺は家を飛び出して美咲の家に向かった。

1回家まで送った事があるから、その道を頼りに向かった。