そばにいろ



次の日、俺はまたあの学校に行った。

今日こそは絶対に話しかける。


キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴った。時間的に帰宅のチャイムだろう。

彼女が帰宅部ならもうそろそろ出てきてもいい時間だ。










来た。




「おい」

おい だなんて怖すぎるだろ
普通あのーとかだろ!何してんだよ俺…
けどこうなったらこのキャラで行くしか…


「お前、祐介と同じクラスだろ?」

「ゆ、ゆうすけ?」

「半田祐介」

「それが何か」


こんな調子で彼女と会話は作業のように終わっていった。


もちろん俺が不審者すぎる事ぐらい分かってる。でも諦めきれなかった。

だからその日から毎日祐介が来てようが来てなかろうが関係なく、彼女を待った。