私は初めて友達が出来るんじゃないかと思ったが、相手は男子だし今まで1度も話したことがない。

そんな人と友達になんてなれる訳もない。





私はそう思いながら家に向かった












「おい」



私に急に話しかけて来たのは少し年上そうな男の人だった。



「お前、祐介と同じクラスだろ?」

「ゆ、ゆうすけ?」

「半田祐介」

私に話しかけて来た人はどうやら半田くんの知り合いらしい。


「それが何か?」

「いや、別に…どんな感じだったのかなーって」


「別に普通でしたよ。」




必要最低限の返事だけで私はこの場を去った。




「あの、勉強しなきゃいけないので」

「お、おう」



誰だったんだろう。


明日からもいたらどうしよう…。
私は不安でしかたなかった。