いい天気だ―――。


雅哉は太陽の光に目を細めた。


こんなにも燦々と輝く太陽を見るのは初めてじゃないかな?


――雅哉は昨夜、遺書を書こうか迷っていたが、結局書かないことにした。



もし書くとしたら、『愛する人の所へ行きます』か?



そんなこと、恥ずかしくて書けるわけないじゃないか。



―――両親には申し訳ないと思うけど、もう決めたことなんだ。



雅哉は会社を休んで、外をあてもなくブラブラと歩いていた。