『―――無理よ』 誰かが頭の中で囁いた。 えっ? 『あなたじゃ無理よ』 ―――少しずつ、梢の意識が薄れていく。 真戸華・・・さん? 梢はまぶたが重くなってきて、ゆっくりと目を閉じた。 ・・・雅哉さんを元気にさせることが出来るのは、 真戸華さんだけなんだ・・・ ―――お願いだから、私の体取らないで! 心の叫びは、梢の意識と共に消えていった。