甘味(短編集)



「志帆がヤキモチやいた」


「……違うし」


「それに家通り過ぎたけど?」


手を繋いだまま、晃くんの家まで来ている。


晃くんもそう言いながらちょっと笑みを浮かべて私を部屋へと招き入れる。