「さ、感傷に浸ってないで明日のこと話すよ」


 と、玉緒があたしと美依を引き剥がす。


 そうだった、明日は千帆を取り戻さなければならない。安堵するにはまだ早い。


「て言っても、今更何話すの? 一応基本的なルールは理解したつもりだけど」


 裏はないちもんめのルールに難しいことはなかったから、ろくな説明も受けずにゲームに参加したあたしも、一応ついていくことはできていた。


 だけど、玉緒は顔を曇らせる。


「……そうじゃないの。あのね、違和感があるんだ」