そのゲームがまだ終わっていなかったことを私たちが知ったのは、千帆のお葬式でのことだった。


 千帆の棺がひっくり返され、中身が空洞だったとき、私たちは顔を見合わせた。


 そして、新菜の指差す猫が咥える小指を見たとき、千帆はカミサマが奪っていったことを確信した。


 なぜなら、8年前奪われた光希も、同じく小指だけを残して忽然と姿を消していたから――。


 葬式の次の日、私たちはかつて裏はないちもんめを行なった3年1組に集まることにした。


 もちろん、千帆のことについて、終わっていなかった裏はないちもんめについて話すためだ。