「ごめんね、私たち千帆を見つける前に……」


 その先は、聞かなくてもわかった。


 時間を稼ぐと言いながら、カミサマ相手になすすべもなく首をちょん切られたあたし。


 それと同じことを、玉緒も遥も経験したのだろう。


 あれは夢じゃなかったんだ。


 思わず首元に手を当てる。


 その首は問題なくあたしの体につながっていたけど、首がはねられたとき、あたしはたしかに自分の体が持ち主を求めてさまよっているのを見た。


 おかしいよね。あまりに一瞬でちょん切られすぎて、頭も体も自分が死んだことに気づいていなかったんだ。