「決ーまった!」


 美依が元気よく声をあげる。それがゲーム再開の合図らしい。


「千帆ちゃんがほしい」


 あたしたちがほしいとあげた名前は、事前に決めていた千帆の名前だ。


『美依ちゃんがほしい』


 カミサマがほしがっているのは、どうやら美依みたい。


 そのとき、ぱっと手が離された。


 あたしは驚いて、大丈夫なの!? と目だけで美依に訴えるが、


「これで最初の儀式は終わり」


 と、あっさり言い放つ美依に少し腹が立つ。それなら最初からそう言っとけや。