「さ、始めましょ」


 美依が号令をかけると、玉緒と遥が一斉に手を繋いで横に並んだ。


「遅刻した人、何やってんの。早くしてよ」


 玉緒に急かされ、何が何だかわからないまま倣って美依の空いている方の手を握る。


 左から、玉緒、遥、美依、あたしの順番だ。


 ちょ、ちょっと待って。いつの間にかあたし端っこじゃん。


 何か起こったとき隣に人がいないの不安なんですけど……!