美依はいつも、自分だけが正しい、みたいな顔をしているんだ。ほら、今も。


 あたしはそれが気分良くなくて、美依と付き合うのをやめた。


 そしてそれは今も変わっていない。


「はいはい、そーですか」


 とあたしは乱暴に手を振る。


「別に聞かなくていいから、3人で話しといて。じゃあね」


 もう会うこともないだろうし。


 背を向けて3-1と書かれた教室を出て行くことにした。


「ごめんね」


 と刺さる同情の視線が鬱陶しい。