裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜

 じゃあ、とあたしは声を発する。


「また質問?」


 うんざりしたようにあたしを見上げた男の子を、もう1つだけとどうにかその場に押し留めて。


「千帆はどうして奪われたの? あたしと君とで命の定数は合っているのに、どうして?」


「どうしてだろうねぇ」


 男の子は貼りついた笑みを一層深めた。


「僕がこうしたから、とか」