裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜

 どのくらい時間が経ったのかもわからない。


 夜明けまでという時間制限のある命がけのゲームの最中だというのに、あたしの体は完全に動くことを拒否していた。


 なんで? あたしと同姓同名の子なんて世の中にいっぱいいるじゃん。


 どうして? あの手紙があたし宛に書かれたものかなんて、わからないじゃん。


 バカみたい。冗談かもしれない手紙を真に受けて……。


 なのにどうしてか、どうしてもあの手紙を嘘偽りであると突き放せない自分がいる。


「思い出した……?」


 耳元で囁く声に目を向けると、そこには小さな男の子が座っていた。