床は落書きだらけの画用紙で埋め尽くされていた。
かつては小学生たちの絶好のおもちゃであっただろうそれを、ぐしゃぐしゃと踏み潰しながらあたしは多目的教室の奥へ奥へと突き進む。
人がちょうど1人入れそうな掃除用具入れを見つけた。
錆びた扉を無理やりこじ開けるとガタタッと割と大きめな音がして、血の気が凍る。
息を殺して周囲を確認したけれど、着物を擦る音は聞こえなかった。……はぁ、焦った。
掃除用具入れにはほうきもモップもなくて、ゴミ同然のボロボロになった画用紙だけが入っていた。
それが何だか気にかかって、あたしはほこりだらけの画用紙の一片を拾い上げる。
かつては小学生たちの絶好のおもちゃであっただろうそれを、ぐしゃぐしゃと踏み潰しながらあたしは多目的教室の奥へ奥へと突き進む。
人がちょうど1人入れそうな掃除用具入れを見つけた。
錆びた扉を無理やりこじ開けるとガタタッと割と大きめな音がして、血の気が凍る。
息を殺して周囲を確認したけれど、着物を擦る音は聞こえなかった。……はぁ、焦った。
掃除用具入れにはほうきもモップもなくて、ゴミ同然のボロボロになった画用紙だけが入っていた。
それが何だか気にかかって、あたしはほこりだらけの画用紙の一片を拾い上げる。



