裏はないちもんめ〜禁じられた少女たちの遊び〜

「決〜まった!」


 おきまりのそのセリフも、もう聞くのは最後にしたかった。


「光希がほしい」


『新菜がほしい』


 選ばれたのは、あたし。


 いつか来るとは思っていた。しかしやはり、いざ自分が選ばれてみると震えが足の底から這い上がってくる。


「……大丈夫?」


 だけど、心配そうに声をかけてくれる遥にあたしは笑顔を取り繕った。


「ゲームに負けなきゃいいんでしょ? 楽勝」