8年前、光希をカミサマの元へ置き去りにした。
そのときの美依たちは幼かったし、遊びのつもりで手を出したゲームで命を狙われ正常な判断ができなかった部分はあると思う。
だけどやはり、友達を奪われたままで自分たちだけゲームから逃げる決断をしたのは良くなかったのではないか。
だからこうしてゲームは終わらず、まだカミサマに奪われる危険に怯え続けているのではないか。
8年前に奪われた光希が何の代償もなく現世に戻ってこれるかはわからない。それでもあたしは、光希を取り戻すことを諦めるつもりはない。
そう3人に伝えると、美依は「……はぁ」とため息をついた。
「あんたって、昔から言い出したら聞かなかったよね。頑固で嫌になる」
「美依だって、いつも自分が正しいって顔してたくせに」
美依がふんと鼻を鳴らした。
「…………いいわ。光希を《ほしい子》に選びましょう」
そのときの美依たちは幼かったし、遊びのつもりで手を出したゲームで命を狙われ正常な判断ができなかった部分はあると思う。
だけどやはり、友達を奪われたままで自分たちだけゲームから逃げる決断をしたのは良くなかったのではないか。
だからこうしてゲームは終わらず、まだカミサマに奪われる危険に怯え続けているのではないか。
8年前に奪われた光希が何の代償もなく現世に戻ってこれるかはわからない。それでもあたしは、光希を取り戻すことを諦めるつもりはない。
そう3人に伝えると、美依は「……はぁ」とため息をついた。
「あんたって、昔から言い出したら聞かなかったよね。頑固で嫌になる」
「美依だって、いつも自分が正しいって顔してたくせに」
美依がふんと鼻を鳴らした。
「…………いいわ。光希を《ほしい子》に選びましょう」



