だけど。


「あたしのために戦ってくれたんだね……」


 そう発した千帆の声に、美依の顔がほころぶ。


「それなら、次はあたしが玉緒を助ける番だね」


「うん。あたしたちなら絶対大丈夫だよ」




 そして、最後の裏はないちもんめは始まった。


 遥が美依の手を、あたしが遥の手を取り、最後に千帆があたしの手を恐々と握る。


 あたしはその手を強く握り返した。


「勝〜って嬉しいはないちもんめ!」