「……こんな時間に突然小学校に呼び出して、どうしたの?」


 21時。不安げに上目遣いをした千帆が入ってきたのは、もちろん3年1組。そのあとに美依、遥と続く。


「今玉緒が眠ったままなのは千帆も知ってると思う。あたしはその原因に心当たりがあるんだけど……『裏はないちもんめ』ってわかるよね?」


 あたしのその言葉に、千帆は「ひっ」と喉を詰まらせた。


「新菜……何言ってるの……」


「あたし、もう知ってるんだよ。千帆たちが8年前始めたことも、カミサマと命がけで戦わなきゃいけないことも」