そして、あたしたちは1階の端にある技術室へとやってきた。


 図画工作の授業くらいでしか使われることのない教室だけど、ここにはたくさんの武器となりうるものがある。


 あたしは大きな彫刻刀を手に取った。


 美依は玉緒から手渡された包丁をそのまま握りしめている。


「……いくよ」


 大きく息を吸って、あたしたちは叫んだ。


「あ゛ーーーーーーーーーーーーーー!」