玉緒を保健室に運び込むと、少し回復した遥が玉緒を守ると約束してくれた。


 その言葉に甘えて、あたしたちは千帆を探す旅に出る。


 と言っても、闇雲に探すわけではない。


 あたしの脳内には一つの手がかりがあった。


 それは。


「カミサマの爪?」


 怪訝な顔をする美依に、けれどあたしは真剣な眼差しを向ける。


「そう。昨日のゲームであたしは『参』のカミサマと戦ったんだけど、そのときカミサマの爪は長かったはずなの。


 なのに、今日のカミサマの爪は短く切りそろえられてた」