よけ損ねた勢いで、そのままあたしは先生の机に放り出された。


 みぞおちに机の角が入り、「ゔっ」と醜い声を発しながら何とか次のカミサマの一投を避ける。


 次の瞬間。


 目の前に剥げたグレーの塗装が迫り、あたしの頭を金属質のナニカが打ち抜いた。


 強すぎる衝撃に、ぼうっとする頭で何とか原因を探ると、足元に先生の座る椅子が転がっている。


 どうやらカミサマが投げつけたらしい。見事あたしの頭にクリーンヒットで、あたしは湧き上がってくる胃酸を部屋の陰にペッと吐き捨てた。