strawberry-あなたとの思い出-



キーンコーンカーンコーン


本鈴のなり始めギリギリに教室に駆け込んだ。


全速力で駐輪場から走ってきたので、みなも私も息があがっている。


「はぁはぁ。なんとか間に合ったね。」


「うん。」


ふぅ~っと息をはきなんとか呼吸を落ち着かせる。



先生はまだ教室には来ていなかった。


本当に助かった…


先生が来る前にササッと席に座ってしまう。


教室もまだガヤガヤと話し声が聞こえていたのであまり目立たずに済んだようだ。


トントン



後ろから肩を叩かれ振り替えると



「おはよう。ギリギリだったね」


ニコニコと笑顔の可愛い女の子に声をかけられた。


綺麗に切り揃えられた前髪と整った顔立ちに目を奪われた。



「おはよう。間に合ってよかったよ~」


「自己紹介まだだよね。私はかおる。沙原かおる。よろしくね。」



「かおるちゃん。こちらこそよろしく。」



「かおるでいいよ。」


とてもフレンドリーな子だ。


仲良くなれそう。



ガラガラッ


「おはようございます!」


先生が教室に入ってきた。


「まだ委員を決めてないので、号令は先生がかけます。起立!礼!」


『おはようございます。』


「挨拶は基本です。どんな時も大切にしましょう。」


朝のSHRはすぐに終わった。


ここでの休み時間は5分しかない。


あっと言う間に1時限目のLHRが始まる。


「最初に、自己紹介をしてもらおうと思います。
まずは私から、私の名前は小林 ゆかといいます。担当は体育です。よろしく。」


髪の短い40台後半ぐらいのスラッとかっこいい先生だ。



「副担任の青木です。僕の担当は数学です。よろしくお願いします。」


青木先生はなんだか、おどおどしていてキノコヘアーが印象的だった。



「では、出席番号順に名前、中学校名、何か好きなもの。あとはテキトーに話したいことを言っていけ。」


「えー、出席番号1番の~」


まったりした感じで自己紹介は進んでいく。



自己紹介は苦手だ。特にクラス全体に向けて最初にするやつがだ。



どんどん進んで順番が近づいてくる。



どうしよう。何をはなそう。



プチパニック状態だ。



ああ!気づいたらもう次は私の番だ。


緊張でお腹が痛くなってくる。



とりあえず出席番号と名前と中学校名と…
好きな食べ物にしよう!あと部活。


前の子が話終えたので立ち上がる。



心臓がバクバクいっていて。教室がとても静かだから音が響いているみたいだ。


それがさらに緊張を、あおってくる。


「出席番号36番の…」


お腹がどんどん痛くなってくる。



もう耐えられない!



思わずその場でしゃがんでしまう。



「大丈夫!?」


後ろからかおるちゃんの声がする。



「おい!しっかりしろ!」


左から男の子の声も聞こえる。


手足に力が入らなくなっていた。



だんだんと意識も遠のいていく。



「深山!沙原!保健室につれていってやれ。おい!大丈夫か?」



なんだか、遠いところで先生が話しているみたいだ。




ここまで聞いて私は意識を失ってしまった。