「そうですか...。ヘレンさんが...。まだ18なのに...」
シスターは涙ぐむとそう溢した。
「シャルルさんにもお伝えください。」
ヘレンが朝、来ると言っていたが、シャルルはお昼を過ぎても一向に現れなかった。
“やはり姉さんは、騙されていたんだ...!”
「...わかりました。ですが、ジュリアさんはシャルルさんの家に...」
「行きません。孤児院(ここ)に残ります。」
シスターの話を遮り、きっぱりと言い放ったジュリアにシスターは
「わかりました。お墓はみんなと一緒のところにでも。」
何を言っても無駄だと感じた。
ヘレンが死んでからジュリアはひたすら目立たず、地味に生活していた。“アイツ”に目をつけられないために。この手で必ず見つけ出し、苦しめるために。

