「嫌だ!死なないで!」
だんだんと弱くなっていく姉の鼓動を聞きながらジュリアは叫ぶ。
「お願いよ。ジュリア。ここにいたらあなたまで殺されてしまうわ。
...だからね?シャルルの家に行って...。」
姉を苦しめた怒りでジュリアはヘレンに詰め寄る。姉が自分の頬にあてた手を握りながら。
「嫌よ。姉さん...!いくら姉さんのお願いだとしても。絶対出ない!姉さんの仇は必ず取る!姉さんを苦しめた...!姉さん言って!言ってよ!誰なの?誰に殺られたの?」
ジュリアがまくしたてるも、ヘレンは口を開かない。静かに微笑み、ジュリアの頬を包むだけだった。
「ヘレン姉さん...!お願い。言ってよ。わかってるんでしょう?」
「ジュリア...。大好きだからね?」
「姉さん...私も、大好きだから...。だからっ!言ってよ...」
徐々に力が抜けていく姉の姿を見て、ジュリアは誓った。
“地獄の果てまで追いつめて...姉さんを殺した奴を苦しめてやる...!”

