18世紀、フランス----





とある美少女2人は、実の親に捨てられた…もとい、孤児院にあずけられた。


「おねがいします。シスター。姉のヘレン、妹のジュリアです。」


「わかりました。お預かりしましょう。」



ヘレンは14歳、ジュリアは10歳だった。ジュリアは泣いて叫んだ。



「おかあさん!行かないでっ!おいて行かないでっ!」



母親はそんなジュリアに目を向けることなく、去っていった。



捨て子の場、“孤児院‘と貴族たちの学校、”寄宿学校’は同じ敷地内にあった。



「見てみて~。また孤児が来たわよ~」



ヘレンとジュリアを見て、貴族の娘はコソコソと言い合った。


「あの子たちは?」


ヘレンがシスターに聞くと、


「上流階級の子供です。あまり関わらないでください。」


ヘレンとジュリアが預けられたころ、貴族の娘のリーダー的存在は、孤児であることをいいことにいじめ、証拠を隠滅し、次々と殺していた。


孤児が貴族の娘に目を付けられることはすなわち


『死』



を意味する。