それだけ言うと、勇知くんは電話を切った。 数分すると、ブーーーーンとバイクの音がした。 すると、座り込んでいる私に気がついたのか、『智春っ!』と、走って来てくれた。 勇知くんの他に留未愛ちゃんもいた。 留『春っち!大丈夫だった?』 「うぅっ。留未愛ちゃぁん。和ねぇがぁっ…。」 勇『大丈夫だ。俺らが助けるよ。』 そういって勇知くんは私を抱き締めてくれた。 泣いていた私は勇知くんの体温に安心して眠くなった。 どこからともなく聞こえた、『寝ていいよ。』という優しい声を最後に瞼は降りた。