私がっ私がっ!!!




睦『智和。』




ビクッ




睦葉くんの低い声に驚いた。




いや、もっと驚いたのは睦葉くんが私を抱き締めていること。





「あ、わ、たし。私…」



睦『大丈夫。大丈夫だ。』



春『和ねぇ、和ねぇのせいじゃないよ。』



そんな、でも私が…



睦『もともと親は平田組と対立していた。だから、お前のせいじゃない。それに、受け止めるんだろ?朝顔の皆がいるだろ。』




言われて気づく。




私には春がいる。




海流くんも勇知くんも遊佐くんも。




留未愛ちゃんも千代美ちゃんも。




そして、睦葉くんも。