俺、桜木 航は、こんな天気の中バイクに乗って海沿いを走っていた。
海の荒れている日がなぜだか分からないが俺は好きだった。
ん?ありゃ人か?
こんな荒れ狂った日に海に行くなんてしかも寝っ転がってやがる…ん?寝っ転がってる?
俺は近くにあった崖を見上げる…まさか、あいつここから落ちたのか?
まさかと思って近づいてみると、制服を着た少女が倒れていた。
ちっ、めんどくせぇ。と思いながらも、無視するわけにもいかず、仕方なく持っていた携帯で救急車を呼んだ。
救急車を待っている間彼女のそばを離れる訳にもいかないと思ったのでそばに座っていた。
しばらくすると、
「ん…」と声が聞こえた。
「起きたか?大丈夫か?」
すると少女はありえないという顔でこちらを見て、
「なんで?なんで生きてるの…?」
「何言ってる?お前。まさか…ほんとに死のうとしたの…か。」
少女はいつの間にかまた目を閉じて眠ってしまっていた。