最初ロッカーであったときは本気で一瞬誰だかわからなかった。
まさに偶然の再会。
それなのに、やっと私が幼なじみのあの廉だと認識したときにはもう抱き締められていて、挙句に唇まで奪われた。
いま考えても、"どうして?"と疑問を抱いただけで精一杯。
──── それに、私と廉が最後に会った日は……。
「紗和?」
「……へ?あー、ごめん。えと、とりあえずひと通り教えるね」
私の顔を覗き込んだ廉に、思わず顔を背けた。
あんなキスされた直後じゃ、どうしても意識してしまう。
あー、ほんっと、心臓に悪い。
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