心臓がドクンドクンと波打ってるのがわかる。 廉相手にこんなにされるのが悔しくて、少し呼吸を整えたあとで私も余裕な顔を作って言い放った。 「由宇くんが待ってるのは、リョウさんだよ」 少し大人気ないかとも思った。 けど、今日だけで私の気持ちをたくさん掻き乱す廉が悪い。 「……は?」 再び目を丸くして意味がわからないとでも言いたげな廉の顔に、少しは私も廉の気持ちを掻き乱せてるんだと思えて笑みが溢れた。