隣のアイツ

「が、学校で…」


「うん、学校で?」


「委員会終わった後にね…圭太のところすぐ戻ろうって…思ったの」


「うん」


相槌を打ちなが、頭はずっとゆっくり撫でてくれてる。


「そしたら、ね。ほかのクラスの男の子に呼び止められて…ずっと腕離してくれなくて…」


頭を撫でる手がピタッと止まった。


「…その時点でもう俺結構今ムカついてんだけど、まだ続きあんの」


…声が、怒ってる。
もう続きは話さない方がいいかな…。


「ある…けど圭太が怒るなら言わない。ごめんなさい、嫌な気分にさせて…」