隣のアイツ

┈┈┈ピコン


LINEの通知音。
絶対圭太からだ。


30分程度で終わるって伝えてあるのにもうだいぶ時間が過ぎてるからだ。


「離して!そろそろ本当に行かなきゃ…きゃ!」


そう言うと同時に、掴んでた私の手をグイッと引っ張っられた。


必然的に私の体はこの男の方へと倒れる。


だから距離はほぼゼロになった。


「はな…してよ!もう!」


何故かギュッと抱きしめて、離してくれない。


男子の力に適うわけもなくて、振り解けないのがムカつく。


「まーまー、落ち着いてって沙奈ちゃん。仲良く、しよ?」