隣のアイツ

「なに?」


ちょっと見た目チャラいな。
苦手な…タイプかもしれない。


「委員会だったの?俺も俺も!」


「え、君いなかったくない…?」


「まぁまぁ♪細かいことはいーじゃん!」


ぐいっと腕を掴まれて距離が一気に近くなる。
やっぱり苦手なタイプだ…。


今日は圭太と帰るんだから早く行きたいのに…。


「何か用?」


「意外と冷たい〜。そんな沙奈ちゃんも可愛いけど!」


ち、ちゃらい〜…。


「私用事があるから、行きたいんだけど…」


「用事ってー…立川?」


な、なんでわかったのこの人。


「その顔は、図星だね」


「べ、別に何だっていいでしょ、腕離して」


「え〜どうしようかな〜」