隣のアイツ

「じゃ、俺向こう行くわ、弁当さんきゅー。前田も、イス返すな」


「あ、じゃあね、圭太」


圭太は友達の元へ戻っていった。


「早く付き合えばいいのにあんたたち」


「ま、またそんなこといってる!梨乃ったら」


いつも言われっぱなしじゃ悔しいから私も仕掛けてみた。


「そっちこそ、青山先輩とお似合いだったけど、付き合いたいとかはないの?」


そう言った瞬間、あのクールでなかなか表情が崩れない梨乃の顔が真っ赤になった。


「は、はぁ?!そんなこと思ってないし」


え…梨乃さん?
あなたもしかして…


「好き…なの?」