隣のアイツ

「沙奈ちゃんと立川くんはもう安定よね…」

「2人とも尊いわぁ…」


なんてのがコソコソ聞こえてくるんですけど。
逆に恥ずかしいからもういっそ大声で誰か突っ込んでよ…!!!!


という願いはまぁ叶わず、
そうこうしてると、梨乃が戻ってきた。


「おかえり、梨乃」


「ただーいま、あら私の席が陣取られてる」


「あ、ごめん、どく」


「いーよいーよ」


よいしょ、と言って違うイスをもう一個持ってくる梨乃。


「見せつけてくれるじゃない、あんたたち」


さっきのあーんを見てました、かのような表情でこちらを見てくる梨乃。