隣のアイツ

「あーん」


え、何…なんでこいつ口開けて待ってんの。
まさか…


「早く食べたい、沙奈」


「…だから食べればいいじゃんか、ほら」


箸を差し出すけど使おうとしない圭太。
まさか…食べさせてもらおうとしてんの?!


「この卵焼きがいい」


多分これは説得しても聞かないだろうから、渋々圭太の口に卵焼きを持っていく。


「ん、おいし」


こ、ここ教室なのに…!!!
恥ずかしすぎた、ダメダメ、ダメだこれは。


「顔真っ赤じゃん、かーわいー」


こいつは余裕そうだし!!!!!
むかつく!!!!!