隣のアイツ

「な、なるほど…」


ちょっと行ってくるわね、と梨乃はスタスタと先輩の方に行く。


「俺たちの唯一の拠り所の梨乃ちゃんが…」

「よりによって青山先輩かよ…勝ち目ねーじゃんか!」

「いや、逆に梨乃ちゃんレベルは青山先輩くらいじゃねーと…」

なんてクラスの男子たちが口々に言っている。


にしても美男美女ですっごいお似合いだな…。
私の友達すげーや…


「なーーーにみてんの?」


ひょこっと私の顔を覗き込んで、梨乃が座ってた席に腰掛けるのは…


「け、圭太!」