隣のアイツ

┈┈ピカッ…!


「いやっ…光った!」


さらに強く握る。
昔から雷は大の苦手。本当にダメで。


「ご、ごめん。ほんとごめん、すぐ離れるから…もうちょっとだけ…きゃっ!」


また光った。もうほんとにやだ。

少し目に涙を溜めてたら、グイッと腕を引っ張られ、気づけば圭太の腕の中にいた。


ソファの上で圭太の両足のなかにスポッと座る感じで抱きしめられている。


「けい…た?」


「怖いんだろ。こっちの方が音聞こえないから」


そっか、私が怖がってるからこうして聞こえないようにしてくれてるのか。
多分このドキドキは雷に対するものだ…。