隣のアイツ

「めちゃくちゃ好き。じゃないと家になんか呼ばないし、誘われて遊びになんか行かないし、カフェのカップル割とかを口実に放課後遊んだりしない」


圭太が、ギュッと私のことを抱きしめ直す。


「じゃあキスしてきた時は……」


「本当に言い訳になるけど、理性持たなかった。いっつもギリギリ我慢してたけど、好きなやつが俺のベッドの上であんな表情してたら……まじで耐えれなかった」


じゃあずっと圭太は私のことが好きで、色々してきてたってこと……?


「なに、それ……私圭太の事好きでいいの?」


今日どんだけ涙出るんだろ。
またボロボロこぼれてきた。


「いいのとかじゃない。沙奈にだけ好きになって欲しいから」