隣のアイツ

「なんで私を好きじゃないのにあんなこと、するの!うぅっ……」


子供みたいに文句を言いながら泣いてるなんて本当に格好つかないし、もうめちゃくちゃだ。


「何もしないって言ったの、一旦ごめん」


そう言うと、私の体は暖かいものに包まれた。


私の大好きな匂いだ。


「いやだ…離してよ!もっと好きになりたくないっ、圭太なんか…」


「沙奈、俺が悪かった。話聞いて」


「いやだ!なんでこんな優しくするの、離して!」