隣のアイツ

ベッドから圭太が降りてきて、私の目の前に座る。


「キスも、嫌だったんじゃないっ……。好きな人とキスして、嫌とか思うわけない!」


「沙奈、一旦こっちみて。沙奈」


私の右肩に手を置く圭太。


「圭太は私の事…好きじゃないのに!いちいちドキドキする自分もいやでっ、」


「ちょっと待って、沙奈」


涙も止まんないし、言葉も止まんない。
もうヤケクソなのかも。