隣のアイツ

「傷付いてないなんて嘘つかなくていいよ。嫌だったよな、友達にキスなんかされて」


「友達……」


その言葉がズキっと心に刺さる。

友達だよ、友達だけど……


「友達…だけ、ど……ただの友達って思ってる男子の部屋に行って2人きりになろうなんて、思わない…」


待って、何から話せばいいんだっけ?

頭が回らない。


「沙奈…?」