隣のアイツ

別に圭太の家が嫌じゃない。


圭太から何かされるのが嫌とかでもない。


ただ、あの日キスされた時に私が泣いて拒んだから

気を使って言ってくれたんだろうな。


嫌なら家にノコノコついて行くなって話なんだけど

圭太の顔が真剣で、どこか寂しそうにも見えたから。

何もしないってのもきっと本当だと思う。


私もこのままじゃ嫌だしって思うしね。

そんなこんなで無言のまま、圭太のマンションに到着。