「圭太は…好きでもない子とこんな風に出来るのかも…して来たのか知らないけど。私は…私は…っ!」


感情がグチャグチャになって涙が溢れてくる。


「お前…泣いて…」


「帰る」


「あ、おい!」


「帰る!!!!」


勉強道具を直して、乱れた制服を綺麗にし、圭太の顔なんか一切見ずに出ていった。


一緒に居られるの嬉しい、だなんて思ってた私バカみたい。


苦しいだけじゃん。
こんだけ恋人みたいな事しても、彼女のフリしても、結局は付き合ってないし。